【インタビュー企画】サウジアラビア人に色々聞いてみた Part2

本日は、前回に引き続き「サウジアラビア人に色々聞いてみた」のPart 2です。グローバル事業部のメンバーの友人であるハマドは、サウジアラビア出身で首都リヤドでレストランとカフェを経営している実業家です。
彼は、日本に観光で2回訪れたことがあります。おそらく、日本をよく知っている数少ないサウジアラビア人です。

今回は、「サウジアラビア人女性のお化粧事情」を中心に聞いてみました。日本では、なかなか仕入れられない情報が満載です!

プロフィール

東京都内にあるトルコレストランにて

名前:ハマド・アルフメイド
年齢:38歳
職業:レストラン&カフェの経営者
趣味:海外旅行とサッカー観戦

サウジアラビア人女性のお化粧事情

グローバル事業担当者:
ここからは、サウジアラビア人女性のお化粧事情について聞きたいんだけど、大丈夫?

ハマド:
化粧については、詳しくないけど私の妻から聞いたことや、私が知っていることの範囲で答えるよ。

グローバル事業担当者:
ありがとう。最初に聞きたいことは、サウジアラビアの女性はスカーフで顔や髪の毛を隠していることが多いけど、お化粧はするの?

ハマド:
君が言う通りイスラム教徒の女性は、宗教的な理由で顔や髪の毛をスカーフで隠すことが多い。特に外出時は。でも、既に説明した通り、サウジアラビアの女性でもスカーフを着用しないで外出できるようになったよ。本題だけど、サウジアラビアの女性は、バッチリお化粧するし、お化粧が大好きだよ!私の感覚で言えば、サウジアラビア人の女性のうち99%が外出しなくても毎日のように化粧をしていると思う。私の妻もそうだよ。

誕生日やラマダンが終わった際のお祝いとして、男性が女性に送るギフトはアパレル、化粧品、香水が多いし、それらは実際に女性に喜ばれるプレゼントだね。

グローバル事業担当者:
顔をスカーフで覆ってるのに化粧しているというのは、よっぽどお化粧が好きなんだね。事前に奥さんに聞いてもらったと思うんだけど、サウジアラビア人女性の化粧の仕方で特徴的な点ってある?

ハマド:
聞いてきたよ。「なんでそんな質問するの?」って怪しまれたよ。(笑)

グローバル事業担当者:
それは、ご迷惑をおかけしました。(笑)。

特徴1. ラメが多く入ったはいったアイシャドウを積極的に使う

特徴2. アイライナーを目頭から目尻までしっかりと引く

3. 緑や青などのハッキリした色のアイシャドウを使う

グローバル事業担当者:
分かりやすい参照画像まで付けてもらってありがとう!確かに、日本や韓国の女性があまりしないメイクアップのスタイルだね。

続いて聞きたいことは、サウジアラビアの女性って一般的にはどういったスキンケアしているのかな?

ハマド:

これも私の妻に確認しておいたよ!化粧する前のスキンケアについてだけど、下記の順番で行うことが一般的みたいだよ。日本人の女性のスキンケアとも似ているんじゃないかな?

1. 洗顔
2. 拭き取り化粧水
3. 美容液(保湿やハリを与えるもの)
4. 保湿クリーム
5. アイクリーム

これは、個人によって違いがあるから、一概にこれがサウジアラビアでは一般的な手順とは言えないけどね!
サウジアラビアは、乾燥した気候だから肌に潤いを与えることは、すごい重要みたいだよ。

グローバル事業担当者:
ありがとう!サウジアラビアの女性は、特に保湿と潤いを与えることに気を使っているんだね。

サウジアラビア人が好むデザイン

グローバル事業担当者:
ちなみに、化粧品、スキンケア、香水のパッケージで好まれるデザインの種類ってどんなものかな?

ハマド:
これは、年齢層によって好みが変わると思うよ。昔からある国内の化粧品や香水ブランドは、黒色を基調としてゴールドがアクセントとして香水のフタやボトルのイラストに使われていることが多いかな。欧米のブランドでも、中東の消費者の好みに合わせて、黒色とゴールドを使ったパッケージで販売しているところも多いね。こういったブランドは、どちらかというと40代以上の女性が好むデザインかな。

グローバル事業担当者:
確かに中東と言えば「黒とゴールド」っていうイメージはあるね。若い女性が好むパッケージデザインってどんなものかな?

ハマド:
若い世代の女性たちは、男女ともにSnapchatやInstagramを使って欧米のトレンドを常にチェックしているから、自然と「欧米のトレンド=最新トレンド」っていう認識が根付いていると思う。だから、サウジアラビア国内でも若い女性たちの間では、ミニマリスティックなデザインが流行っているよ。日本のMuji(無印良品のこと)っていうブランドがリヤドに店舗をオープンしたんだけど、彼らのデザインはミニマムなものだから特に若い女性に人気なんじゃないかな。
ミレニアル世代やZ世代は、男女問わずにニッチで小規模なブランドでも積極的に取り入れる姿勢があるよ。

今後は、「サステイナブル」、「オーガニック」、「フェアトレード」といったキーワードも若者のトレンドを掴む上で重要になってくるんじゃないかな。

グローバル事業担当者:
中東の若い人たちは、すっごいSnapchatとInstagram使うよね。ハマドも東京に遊びに来たときは、常にSnapchatに写真と動画あげてたよね。(笑)

ハマド:
あまりイメージにないかもしれないけど、中東諸国の人々は年齢や性別問わずにSNSを頻繁に使うよ。例えば、日本の化粧品ブランドがサウジアラビアを含む中東地域に進出する際は、SnapchatやInstagramでどうやって存在感を高められるかが重要だろうね。

中東の人々は香水をレイヤードさせる

グローバル事業担当者:
香水について聞きたいんだけど、中東の人って男女問わずいい匂いするよね。(笑)
ハマドとは、ドバイとカタールのドーハに行ったけれど、日本ではあまり嗅いだことのない匂いだった。

ハマド:
中東の特に湾岸諸国の人々は、男女問わずに香水にはこだわりがあるよ。前述にもある通り、香水もセンスが良いものをつけないと本当のオシャレとは言えないからね。

グローバル事業担当者:
なんでそんなに香水にこだわるの?

ハマド:
その理由は、私たちの古くから伝わる伝統や文化に理由があると思う。自宅にゲストを迎える際には、バフールという沈香、スパイス、樹脂などを混ぜた材料を香炉で燃焼し、服や家具に香り付けることが私たちのおもてなしなんだよ。だから、その流れで香水にはすごく気を使っているし、身だしなみには欠かせないよ。あとは、清潔感や自分のセンスを示すアイテムでもあるね。特に女性は、アバヤで全身を覆っていることが多いから、香水は自分の個性を示す上で重要なんだよ。

グローバル事業担当者:
確かに、カタールで訪れた友達の家はとってもいい匂いがしたね。外にある大きなテントでさえいい香りがしたのには、驚いたよ。

ハマド:
バフール(ホームフレグランス)は、オリジナルに配合したものを使っている家庭も多いから、各家庭によってフレーバーも様々なんだ。バフールのレシピを先祖代々受け継いでいる家もあるよ。

グローバル事業担当者:
中東諸国と香りの歴史は長くて、生活に密着したもので、人によってはアイデンティティに近いものがあるのかもしれないね。

ハマド:
その通りだね。中東の人は、香水を重ねてつけることもあるよ。匂いをレイヤードさせることによって、オリジナリティが出るんだよ。

グローバル事業担当者:
香水のレイヤードは、新しいコンセプトだね!日本でやっている人は、ほとんどいないと思うな。

ハマド:
今度試してみなよ。私が君のセンスをチェックしてあげるから。

グローバル事業担当者:
プレッシャーかかるなー!(笑)
化粧に関する話がかなり長くなったので、その他の聞きたいことは、また後日で!

ハマド:
オッケー!次回は、スケジュール通りインタビューができるようにするよ。(笑)

まとめ

今回のインタビューでは、サウジアラビア人女性が好むメイクアップスタイル、流行している化粧品などのパッケージデザインから、中東地域ならではの香水の使い方について話をしてもらいました。

日本では、青や緑などの派手な色のアイシャドウを使う機会はあまりないイメージですが、中東地域の女性はそういった原色系の色でも積極的に使っている点は大きな特徴だと思います。

これから中東地域への参入を目指している日本の化粧品ブランドにとって、とても有益なインタビューになったのではないでしょうか!

次回は、「サウジアラビア人に色々聞いてみた 」企画の最終回となります。最終回では、「サウジアラビアで流行っていること」と「サウジアラビア人男性のグルーミング事情」に迫りますので、お楽しみに!

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